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コラム

「緑内障検査について」

緑内障とは?

はじめに

緑内障は、進行性の視神経障害を引き起こす可能性がある重要な眼の病気です。本記事では、一般的な眼科クリニックにおける緑内障治療の最新動向に焦点を当て、患者の方々に安心して治療に取り組んでいただくための情報を提供いたします。

緑内障は、眼圧(=目の硬さ)により視神経が傷つき、周辺部の視野から狭くなっていく病気です。
現在、後天的な原因による失明(「中途失明」といいます)の原因は、緑内障が第1位となっており、
全体の約25%を占めています。

緑内障を持っている人の割合は、40歳以上の成人で約5%、つまり約20人に1人 が緑内障にかかっている
と言われています。

緑内障の原因って?

目を閉じてまぶたの上からそっと目に触れると、眼球は空気の入ったボールのような張りを感じると思います。これは眼球の中の圧力(眼圧)が一定の圧力で保たれているためです。

いわゆる緑内障は、この「眼圧」が高くなることで眼の奥にある視神経(物を見るための神経)が圧迫され傷つき、視野が欠けてしまう病気です。

緑内障の見え方

緑内障は周辺の視野から徐々に狭くなるため、初期の段階では自覚症状はほとんどありません。

特に両目眼で見ていると片眼の異常に気がつかないことが多く、自覚症状として出てくる頃には
既に取り返しのつかない状態まで進行してしまっている場合もあります。

緑内障の種類

緑内障には、眼圧が高くなる原因によっていくつかの種類があります。
ここでは代表的な2種類について説明しますが、日本人は眼圧が正常範囲内にも関わらず視野障害が進む、「正常眼圧緑内障」というタイプが全体の約7割を占めるといわれており、注意が必要です。

1. 開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)

このタイプの緑内障は、10~15 年という長い時間をかけて少しずつ進行していくタイプの緑内障です。
そのため、初期の状態ではなかなか気がつきません。
多くの方は、視野障害が進行するまで気づかずに、自覚症状に乏しいため発見が困難です。

健康診断や人間ドックで指摘されて、初めて見つかる方もいます。

房水(眼の中を循環する水)が出ていく場所が目詰まりを起こすことで、眼の中から水が出て行きにくくなり、眼圧が上昇します。


このうち眼圧が21mmHg未満の正常範囲にあっても、視野障害が進行するタイプの緑内障が、
日本人にもっとも多い「正常眼圧緑内障」です。

2. 閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)

房水が出ていく経路のひとつである「隅角」が狭くなり、
房水が流れ出にくくなるため、眼圧が上昇します。

このタイプの緑内障で眼圧が急激に上昇するものを、「急性緑内障発作」といい、突然の目の痛み、充血、ものがかすんで見えるなどの眼症状に加えて、頭痛や吐き気などの全身症状も伴います。

処置が遅れると一夜にして失明してしまうこともある緑内障です。

参照:日本医師会「健康の森」https://www.med.or.jp/forest/check/ryokunai/02.html

眼科で行う検査について

緑内障による視野障害が進行する速度は、人によって異なります。
緑内障の進行速度を把握することがもっとも重要ですので、かかりつけの眼科医で定期的に検査を行い、手遅れになる前にきちんと治療を受けましょう。

1. 眼圧測定

房水が眼の中にたまると、眼圧が高くなり、眼底にある視神経を圧迫して緑内障になる可能性があります。

緑内障の検査の基本となるのが、眼圧(目の硬さ)の測定で、健康診断などでも一般的に行われている検査方法です。検査の際に目をつぶってしまうと再測定をすることがありますので、力まずに大きく目を見開き検査を受けましょう。

2. 眼底検査

視神経が眼の圧力に耐えられるか、耐えられないかは個人差があります。
眼圧は正常範囲なのに緑内障を発症する正常眼圧緑内障は、視神経が圧力に弱く、正常な眼圧でも視神経を圧迫してしまうためではないかと考えられています。
また、視神経に栄養を与える血液の循環が悪くなり、視神経が栄養不足になっているため
ではないかという説もあります。

このような緑内障は、眼圧の検査だけでは分かりません。
そのため眼底検査と呼ばれる、カメラで眼の奥を撮影したり、散瞳(検査用の点眼薬をさして瞳孔を開きます)して、直接目の奥の視神経の状態を見る必要があります。
健康診断や人間ドックなどで、「視神経乳頭陥凹」を指摘されるのはこの検査です。

3. 視野検査

実際に眼圧が高いだけでは緑内障の確定診断にはならず、必ず「視野障害があるかどうか」を視野検査を行い確認する必要があります。

視野検査には「動的視野計」と「静的視野計検査」がありますが、「静的視野計」が一般的です。
静的視野計の検査は、片目ずつドーム状の視野計内に顔をのせて、光の点が見えたら手に持った
ボタンを押して見える範囲や感度を調べます。これによって、緑内障の障害の程度を知ることが出来ます。

4. 画像検査(光干渉断層計 OCT:Optical Coherence Tomography)

いわゆる「OCT(オーシーティー)」検査と呼ばれる検査です。
網膜や視神経の断面図を見ることができ、視神経線維の層の厚さを測定することで、緑内障の早期診断やフォローアップに有用とされています。

当院では先ほどの視野検査と、OCT検査を組み合わせて緑内障の診断を行なっています。

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