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当院での日帰り白内障手術について(費用・手術時間・流れを解説します)

「目がかすむ・まぶしい・ぼやけて見える」——こうした症状が続く場合、白内障が原因である可能性があります。白内障は加齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、現在は日帰りで安全に治療できる時代になっています。

この記事では、次のことをわかりやすくまとめました。

  • 白内障の症状・原因・進行のしくみ
  • 当院が行う日帰り白内障手術の特徴(2.4mm超極小切開・点眼麻酔)
  • 手術当日の流れと所要時間
  • 費用・保険適用のしくみ
  • 術後の過ごし方と注意点
  • よくあるご質問(FAQ)

白内障とは?症状・原因・進行のしくみ

目の中には「水晶体」というカメラのレンズに相当する透明な組織があります。若いころは柔軟で透明な水晶体が光を屈折させてピントを合わせていますが、加齢などにより水晶体のたんぱく質が変性・凝集すると、白く濁り始めます。これが「白内障」です。

白内障は日本人の40代の約40%、70代では約80%以上が罹患しているといわれており、加齢とともに誰にでも起こりうる病気です。

主な症状

  • 視界がかすむ・ぼやける(霧がかかったように見える)
  • 明るい場所でまぶしさを強く感じる
  • 暗い場所で見えにくくなった
  • 物が二重・三重に見える
  • 色の見え方が変わった(黄みがかって見える)

こんな変化を感じたら受診のサインです
「最近眼鏡が合わなくなった」「車のヘッドライトがまぶしい」「薄暗い場所で転びそうになった」といった日常生活での変化も白内障が原因のことがあります。早めの受診をおすすめします。

主な原因

原因特徴
加齢(老人性白内障)最も多い。50代から始まり、70〜80代になるとほぼ全員に何らかの混濁がみられる
糖尿病性白内障血糖値の高い状態が続くと水晶体に影響し、比較的若い年齢でも発症する
アトピー性白内障アトピー性皮膚炎に合併して発症する。20〜30代での発症例もある
外傷性白内障目への強い衝撃・穿孔などにより水晶体が混濁する
薬剤性白内障ステロイド薬の長期使用により発症することがある
先天性白内障生まれつき水晶体が濁っている。早期発見・早期治療が重要

白内障の進行と治療のタイミング

白内障は一度発症すると点眼薬などで元の透明な状態に戻すことはできません。点眼薬で進行をわずかに遅らせることはできますが、根本的な治療は手術のみです。

「視力が低下して日常生活が不便になってきた」「車の運転に支障が出てきた」「転倒が怖い」といった段階が、手術を検討するひとつの目安となります。白内障が進みすぎると手術が難しくなる場合もあるため、気になる症状があれば早めにご相談ください。

当院の日帰り白内障手術の特徴

真鍋クリニックでは、国内最先端の技術・手術器具を用いた白内障手術を日帰りで提供しています。手術を受けた患者様のほとんどが「痛みをほとんど感じなかった」とおっしゃっています。

① 2.4mm超極小切開創

一般的な白内障手術では角膜に約2.0〜3.0mm程度の切開創を作りますが、当院では2.4mmの超極小切開創で手術を行っています。

切開創が小さいことには大きなメリットがあります。

  • 縫合が不要:創口が自己閉鎖するため縫合の必要がなく、術後の異物感が少ない
  • 乱視の悪化を抑制:切開が小さいほど角膜形状への影響が少なく、術後乱視リスクを低減
  • 感染リスクの軽減:切開部が小さいほど細菌侵入のリスクが少ない
  • 回復が早い:創口が小さいため術後の安定が早い


② 点眼麻酔のみ・注射なし

麻酔は目薬(点眼麻酔)のみで行います。注射による麻酔は一切行いません。

点眼麻酔は目の表面(角膜・結膜)の感覚を一時的になくすもので、手術中の痛みをほぼなくすことができます。「手術が怖い」「注射が苦手」という方でも安心して受けていただける方法です。

「痛みが不安」という方へ

手術を受けた患者様のほとんどが「思っていたより全然痛くなかった」とおっしゃっています。

手術中は光や押される感覚を感じることはありますが、鋭い痛みはほとんどありません。
不安なことがあれば、術前に何でもご相談ください。

③ 手術時間は平均5〜10分

白内障手術そのものの所要時間は1眼あたり平均5〜10分程度です(症例により異なります)。準備・術後の安静時間を含めた院内滞在時間は、概ね2〜3時間が目安です。日帰りで当日にご帰宅いただけます。

④ 最新の手術装置・眼内レンズの使用

超音波白内障手術装置(ファコエマルシフィケーション)を用いて、濁った水晶体を細かく砕きながら吸い出します。その後、折り畳み可能な眼内レンズを小さな切開創から挿入します。

眼内レンズは単焦点・多焦点(選定療養)の中から患者様のご希望と目の状態に合わせてお選びいただけます。多焦点眼内レンズについては別のコラムで詳しく解説しています。

手術当日の流れ

STEP 1 ご来院・受付

手術の予約時間にご来院ください。受付後、着替え・点眼などの術前準備を行います。

STEP 2 術前点眼・散瞳

瞳孔を広げる散瞳点眼薬を数回点眼します。散瞳には30〜60分程度かかります。この間はリクライニングチェアなどで安静にお待ちいただきます。

STEP 3 手術室へ・点眼麻酔

手術室に入室し、顔・目周辺を消毒後、点眼麻酔を行います。注射は一切使用しません。

STEP 4 手術(10〜15分)

2.4mmの切開創から超音波装置で濁った水晶体を砕いて吸い出し、眼内レンズを挿入します。手術そのものは平均10〜15分で終了します。

STEP 5 術後の安静・点眼指導ご帰宅

手術後は術後の点眼薬の使い方・日常生活の注意点についてご説明を聞いていただいた後、そのままご帰宅いただけます。休まれてから帰りたい場合には遠慮なくスタッフまでお声がけください。

手術当日の来院にあたって

・お車・バイク・自転車でのご来院はご遠慮ください(術後は視力が不安定なため)

・眼帯をして帰宅となりますので、付き添いの方がいると安心です

・化粧(特にアイメイク)はしないでお越しください

・術前に軽い食事は問題ありませんが、直前の飲食は医師の指示に従ってください

術前〜術後スケジュールの目安

時期内容目安
術前(数日〜1週間前)術前精密検査(眼軸長・角膜形状等)・最終確認約1〜2時間
手術当日(院内)来院〜手術〜術後安静〜帰宅約2〜3時間
翌日術後1日目検診(必須)約30分
術後1週間術後1週間検診・点眼継続約20〜30分
術後1か月術後1か月検診・新しい眼鏡の検討開始約20〜30分

費用・保険適用について

白内障手術は健康保険が適用される手術です。保険の種類(3割負担・2割負担・1割負担)や手術内容により自己負担額は異なりますが、片眼あたりの目安は以下の通りです。

■ 単焦点眼内レンズ(保険適用)

保険負担割合片眼あたりの自己負担目安(手術費用のみ)
3割負担(一般)約45,000〜60,000円程度
2割負担(高齢者等)約30,000〜40,000円程度
1割負担(高齢者等)約15,000〜20,000円程度
  • 上記は目安であり、術前検査費用・薬剤費・再診料等は別途かかります。
  • 高額療養費制度が適用される場合があります。詳しくはスタッフにお尋ねください。

■ 多焦点眼内レンズ(選定療養)

多焦点眼内レンズを希望される場合は「選定療養」の制度を利用します。手術費用は保険適用となりますが、多焦点レンズの差額費用は全額自己負担となります。当院の多焦点眼内レンズの費用は以下の通りです。

製品名タイプ乱視矯正費用(片眼・税込)
Clareon VivityEDOFなし280,000円
Clareon PanOptix3焦点なし280,000円
TECNIS PureSeeEDOFなし280,000円
Clareon Vivity TORICEDOFあり300,000円
Clareon PanOptix TORIC3焦点あり300,000円
TECNIS PureSee ToricEDOFあり300,000円
Clareon PanOptix Pro3焦点なし310,000円
Clareon PanOptix Pro TORIC3焦点あり330,000円
  • 上記は多焦点レンズ差額費用です。白内障手術費用(保険適用分)は別途かかります。
  • 両眼の場合は上記の2倍になります。

高額療養費制度・医療費控除について

単焦点レンズを使用した白内障手術費用(保険適用部分)は高額療養費制度の対象になります。

また、多焦点レンズの自己負担分を含む医療費は、確定申告で医療費控除の対象となります。

領収書は必ず保管しておいてください。

術後の過ごし方と注意点

手術後は目を保護し、感染を防ぐことが最も重要です。以下の注意点を守って、安全に回復していきましょう。

時期生活上の注意点
手術当日〜翌日眼帯を装着。洗顔・洗髪・入浴は禁止。テレビ・スマートフォンは短時間なら可
術後1週間洗顔・洗髪は可(水・石けんが目に入らないよう注意)。シャワーのみ可。目を触らない・こすらない
術後2週間軽い散歩・家事は可。激しい運動・水泳はまだ禁止
術後1か月医師の許可があれば水泳・コンタクトレンズ使用・車の運転再開可

点眼薬について

術後は抗菌点眼薬・抗炎症点眼薬・ステロイド点眼薬などを処方します。指示された回数・期間を守って点眼を続けてください。自己判断で中断すると感染症や炎症が起こるリスクがあります。

すぐに受診が必要な症状

次のような症状が現れた場合は、すぐにご連絡・ご来院ください。

  • 急激な視力低下
  • 強い痛み・充血
  • 光がまぶしくて目が開けられない
  • 飛蚊症が急に増えた・視野に影が出た

視力が安定するまでの期間

術後の視力は徐々に安定していきます。個人差がありますが、一般的に術後1〜2か月程度で安定してきます。単焦点レンズの場合は安定した頃に新しい眼鏡を作製することをお勧めします。多焦点レンズの場合は神経適応に数週間〜数か月かかることがあります。

眼内レンズの種類と見え方の違い

手術の際に挿入する眼内レンズは、大きく「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。どちらを選ぶかで術後の見え方が大きく変わります。

単焦点眼内レンズ(保険適用)

1か所にだけピントを合わせるレンズです。遠方・中間・近方のいずれかを選んでいただきます。選んだピント距離以外は眼鏡が必要になりますが、見え方のコントラストが高く、光視症(ハロー・グレア)が少ない安定した見え方が得られます。費用は健康保険が適用されます。

多くの方が遠方にピントを合わせ、手元を見るときは老眼鏡を使う生活スタイルを選ばれています。

多焦点眼内レンズ(選定療養)

複数の焦点距離を持ち、遠く〜手元まで幅広い距離を裸眼で見ることが期待できるレンズです。眼鏡への依存度を大きく減らせます。白内障手術と同時に老眼・近視・乱視(トーリックタイプ)を矯正できます。

当院では最新の8種類の多焦点眼内レンズを取り扱っています。詳しくは「多焦点眼内レンズとは?」のコラムをご参照ください。

 単焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズ
保険適用選定療養(一部自己負担)
焦点数1か所2〜3か所以上(または連続)
眼鏡の必要性ほぼ必要使用頻度を大幅に減らせる
老眼矯正対応不可可能
光視症リスク低い種類により差あり(最新世代は改善)
費用(目安)3〜6万円程度(保険)28〜33万円(レンズ差額)

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 白内障手術はいつ受けるべきですか?

「日常生活に支障が出てきた」「車の運転が怖くなった」「転倒が不安」といったタイミングが目安です。白内障が進みすぎると手術がより難しくなる場合があるため、気になる症状があれば早めにご相談ください。

Q2. 手術は怖いです。痛みはありますか?

当院では点眼麻酔のみで手術を行っており、注射は使用しません。手術中に光の感覚や軽い圧迫感を感じることはありますが、鋭い痛みはほとんどありません。実際に手術を受けた患者様のほとんどが「思っていたより痛くなかった」とおっしゃっています。

Q3. 両眼同時に手術することはできますか?

原則として、安全上の理由から両眼を同日に手術することはありません。一般的には片眼の術後の状態を確認してから、もう一方の眼の手術日を設定します。両眼の間隔は状態により1週間〜数週間程度が目安です。

Q4. 手術後、すぐに見えるようになりますか?

多くの方は翌日から大幅に視力が改善します。ただし、視力が完全に安定するまでは1〜2か月程度かかる場合があります。多焦点眼内レンズの場合は、神経適応に数か月かかることがあります。

Q5. 緑内障・糖尿病・高血圧があっても手術できますか?

基礎疾患がある場合でも、多くのケースで手術は可能です。ただし、緑内障の状態・糖尿病による網膜症の有無・血糖コントロールの状況などにより、手術のタイミングや適応が変わることがあります。かかりつけ医との連携のもとで判断しますので、まずはご相談ください。

Q6. 術後に白内障が再発することはありますか?

一度手術で取り出した水晶体が再び濁ることはありません。ただし、眼内レンズを支える後嚢という膜が術後に濁る「後発白内障」が一定の確率で起こることがあります。これは手術室での再手術ではなく、外来でのレーザー処置(数分)で対応できます。

Q7. 手術後、眼鏡は不要になりますか?

単焦点レンズの場合は、選んだピント距離以外は眼鏡が必要です。多焦点レンズの場合は眼鏡への依存度が大幅に減りますが、状況によって老眼鏡を使った方が快適なことがあります。完全に眼鏡不要になるかどうかは個人差があります。

Q8. 高齢でも手術を受けられますか?

年齢による制限はありません。80〜90代の方でも安全に手術を受けていただいています。全身状態・目の状態を術前に確認したうえで判断しますので、年齢を理由にあきらめず、ぜひご相談ください。

まとめ・お気軽にご相談ください

白内障は適切なタイミングで手術を受ければ、多くの場合で視力が大幅に改善し、日常生活の質が向上します。当院では2.4mm超極小切開・点眼麻酔のみという痛みの少ない手術を日帰りで提供しています。

「白内障かもしれない」「手術が心配」「レンズはどれがいいの?」など、どんな小さな疑問でもお気軽にご相談ください。経験豊富な医師・スタッフが丁寧にご説明します。

ご予約・お問い合わせ等はお電話で承っております。まずはお気軽にご連絡ください。


文責:眞鍋 歩(医療法人社団 真愛会 理事長・真鍋クリニック院長・眼科専門医)
所属:医療法人社団 真愛会 真鍋クリニック
最終更新日:2026年3月30日

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