コラム

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「当院での白内障手術について」

白内障とは?

 

 

目の中には水晶体という、レンズの役割をする組織があります。若い頃の正常な水晶体はほぼ透明で、
目に入る光を十分に通しますが、水晶体が濁ると光が十分に通せなくなります。
これが「白内障」の状態です。主な原因は、加齢によるものです。

 

    

 

正常(透明)な水晶体           白内障の進んだ水晶体

 

白内障になると、もやがかかって見えたりものがかすんで見えたり明るいところで眩しく感じる
などの症状が現れ、視力が低下してしまいます。

 

      

通常の見え方              白内障の人の見え方

 

 

 

白内障の治療

 

 

白内障の治療は主に手術によって行われます。
まず、黒目(=角膜)に約2mm程度の小さな切開創を作り、濁った水晶体を細かく砕いて吸い出します。
その後、人工の水晶体である眼内レンズを挿入します。眼内レンズは、吸い出した水晶体の代わりとなる
人工の水晶体です。

 

        

切開を入れます      濁った水晶体を砕いて吸います   眼内レンズを入れます

 

 

当院では、2.2mmの超極小切開創で白内障手術を行っています。
創口が小さいため、縫合の必要がなく、手術による乱視の悪化や感染症のリスクを軽減しています。
また、手術時間も平均で5分程度で、麻酔も点眼麻酔のみで、麻酔のための注射などは行わずに
痛みのほとんどない手術を行なっております。

 

 

 

眼内レンズの種類について

 

眼内レンズには大きく分けて単焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズ(保険外診療)があります。
眼内レンズは人の水晶体と違い、ピントを調節する機能はありません。
選ぶレンズによって術後の見え方は変わってきます。

 

 

 

 

眼内レンズによる見え方の違い

 

眼内レンズには大きく分けて単焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズがあります。
眼内レンズは人の水晶体と違い、ピントを調節する機能はありません。

 

 

 

<単焦点レンズ> ピントを遠くに合わせた場合

 

 

単焦点レンズの場合は、ピントが合う距離が1つなので、患者さんにはご自分の生活スタイルに合わせて
手元か遠くかのどちらか一方で、ピントの位置を選んでいただきます。

選んだピント以外の距離にはピントが合わないので、その距離を見るためには眼鏡が必要になります。
この写真(↑)では遠くにピントを合わせていますので、手元のガイドブックの文字を眼鏡なしで見ることはできません。
この場合は、老眼鏡が必要になります。

白内障の術後は、約1〜2か月すると視力が安定してきますので、
その頃に新しく眼鏡を作っていただいております。

 

 

<多焦点レンズ> 遠近両用レンズの場合

 

 

ピントが合う距離が複数(多焦点)あるので、眼鏡に依存する頻度をかなり減らすことができます。
眼鏡のかけはずしの煩わしさを解消することが可能です。

多焦点眼内レンズは必ずしも若い頃の見え方のように、眼鏡なしですべての距離にハッキリとピントを
合わせられるわけではありません。しかし、おおむねどの距離にもピントを合わせることができます。
ただし、単焦点のピントを合わせた距離の見え方と比較すると、やや全体的な見え方の質は低下します。

 

 

*多焦点眼内レンズの手術は自費診療となりますので、医療保険は使えません。
ただし、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療に当たりますので、
民間の医療保険で先進医療特約を付帯していれば、 全額給付される場合があります。
加入されている保険会社にあらかじめお問い合わせください。